アマゾンは楽天と同じ時期に立ち上がったそうなのですが、どうしてここまでの差が生まれてしまったのでしょうか?
もちろん昨日の記事で書いたマーケットプレイスの対象の違いもその理由としてはあると思うのですが、それだけではないように思います。
今回はもう一つの理由として著者が述べているアマゾンのキャッシュ・コンバージョン・サイクル(CCC)の仕組みについて紹介していこうと思います。
キャッシュ・コンバージョン・サイクルとは
「仕入れた商品を販売し現金化するまでの日数」です。これは短ければ短いほどお金の回転率がよくなります。
世界最大の小売業者のウォール・マートは12日なので12日間は実費で会社を運営しないといけないということになるのですが、会社の規模が大きければ大きいほどこの日数が大きいとしんどくなるそうです。
期間
上記の通りキャッシュフローは短いほどいいとされていますが、アマゾンはなんと-30日という信じられない数値を持っています。違う言い方をすると、1か月前から商品の代金を回収しているという事になります。
消費者との決済はアマゾンが直接行い、後に手数料を差し引いた金額を出品者に戻すのですが一か月もの間購入代金が丸々アマゾンの手元にある為、莫大なお金を投資に回す事ができます。
まさに「打ち出の小槌」みたいなシステムです。
急成長
この莫大なお金により輸送経路の整備、ロボット管理の広大な倉庫の建設、AIシステムの構築が短期間で可能になったと思います。金額は年間1兆円規模だそうで、これだけの実績が出ても赤字決済にしているということは、ほとんどをこういう投資に回しているのかもしれません。
単純に赤字決済でも株価が上昇してるって凄いですよね。
日本の企業はリスクを恐れてか結果が出ていないと思い切った投資ができない為これだけの成長率の差が生まれたとも言っています。
真相やいかに
前回にも書きましたが、アマゾンは情報をあまり表に出しません。なのでほとんどの話が仮説になってしまうのですが、アマゾンはあくまで自社の製品を売りたいのではないかということです。
どういうことかというと、 ここを読んだ時ちょっと怖くなったのですが、アマゾンに出品されている商品は当然AIの管理により全てアマゾンが把握しています。なので何が一番売れやすいかどういう商品が売れているのか?がわかります。
もう、お分かりだとは思うのですが、マーケットプレイスで契約している出品者が出したよく売れている商品をアマゾンが作ってもっと低価格で同じものを売り出したら・・・・もう誰もアマゾンに勝てないですよね。
アマゾン怖〜〜〜い。
最後に
とはいうものの、我々消費者にとってお節介なほどサービスが充実しているアマゾン様には物申すことなど何もありません(笑)「お客様第一主義」これがアマゾンの強みだそうです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
Kommentare